JA営農口座の功罪

いやほんとにJA改革をするならまずやるべきことはこれでしょうという思いから書いています。JA出荷で経営感覚を奪う一つがコレだと思います。


「営農口座」

これは一般の方は全く分からないと思いますが、JAに売り上げた金額のいくらかを任意に分割した口座で、そこから経費を専門的に引き落とす口座です。


具体的に言うと、JAに野菜を出荷して100万円売り上げたとします。

その時、振込はなぜか、普通口座60万、営農口座40万と振り分けられます。

そしてその出荷にかかった経費を営農口座から引いていくのです。農家からいえば、経費支払専用口座ですね。

しかし、売り上げが右肩上がりで上がっていくときは問題ありませんが、そうでないときは経費ばかりがかさみ、営農口座が赤字になっていきます。

多くの農家は営農口座の赤字を体験したことがあると思います。


このとき注意しなければならないのは、全体の収支は黒であるのに、営農口座が赤であるばかりに、赤字に対する利息が発生することです!(たぶん)


かつ、この赤字が続くことに慣れた農家は普通口座に現金があるにもかかわらず、我が家にはお金がないという錯覚を起こすことがあります。←農業が面白くないし自己評価も下がる


我が家は経営移譲を受けた時点で即刻廃止しましたが、この制度には本当に?が付きまといます。現状認識を著しく阻害することで経営感覚の基礎を奪ってしまいます。


農家が最低限の経営感覚を持つことは農業が強くなる前提ともいますが、この仕組みはその前提を否定するような気がします。

ある程度の自由なお金を見える化する功はありますが、それ以上に、現状の把握を困難にする罪はとても大きいと思います。


まずは一人一人が、営農口座を撤廃しましょう!そして経営感覚を持ちましょう!